主な種別区分 |
|
肉専用種 |
主に肉の生産を目的に飼養されている牛のことであり、黒毛和種や褐毛和種などがこれに該当します。
牛個体識別の種別の区分上では、黒毛和種や褐毛和種は品種として肉専用種とは独立して区分できるため、肉専用種として登録されている牛は、日本でそれほど多く飼養されていない牛(具体的にはアンガス種、シャロレー種など)になります。 |
乳用種 |
主に牛乳を搾ることを目的として飼養されている牛のことであり、ホルスタイン種やジャージー種などがこれに該当します。
牛個体識別の種別の区分上では、ホルスタイン種やジャージー種は品種として乳用種とは独立して区分できるため、乳用種として登録されている牛は、日本でそれほど多く飼養されていない牛(具体的にはエアシャー種、ガーンジー種など)になります。 |
交雑種 |
牛個体識別の種別の区分上では、乳用種(ホルスタイン種、ジャージー種など)と肉専用種(黒毛和種、褐毛和種など)を交配して生まれた牛のことを指します。日本では、ホルスタイン種の雌に黒毛和種の雄を交配して生まれる牛が大多数です。
このような交雑種を作る理由としては、乳を搾るためには子供を産まないと乳が出ない訳ですが、ホルスタイン種同士の交配よりもホルスタイン種より身体が小さい黒毛和種を交配する事により、産まれてくる子牛の身体を小さくして分娩時の事故を防ぎ、経営的な損失を発生させないことがありました。
なお、現在では、ホルスタイン種より良い肉質の牛が生産できるとの評価が高いこともあり、交雑種が作られています。 |